前立腺炎 膀胱炎

前立腺炎

症状:排尿痛、血尿、排尿困難、悪寒、発熱、倦怠感

原因菌:大腸菌が多い

治療:抗生剤投与(内服切り替え後2〜4週間継続を目安に)通常時の前立腺は薬が移行しにくい、炎症が起こると薬が前立腺に移行しやすくなる→移行性が良い薬を選ぶ

前立腺に移行性が良い薬:ST合剤、ニューキノロン

尿量確保のために水分を摂る

 

その他:DMコントロールが悪い、免疫抑制状態、尿道カテーテル入ってる等が炎症悪化の可能性として考えられる

 

前立腺は血流がたくさん→前立腺炎部分マッサージすると血流に乗って全身に細菌がいく可能性あり

 

膀胱炎

単純膀胱炎:基礎疾患がない人で尿道付近の菌が入ってきて膀胱で炎症を起こす。原因菌は大腸菌が多い

複雑性膀胱炎:下部尿路の基礎疾患に伴って尿流が妨げられたり、カテーテルが長期間留置されたり、全身状態低下などで引き起こされる膀胱炎

ex)前立腺肥大、尿路結石がある人、DMやステロイド服用中の人

 

症状:排尿痛、血尿、頻尿

 

治療

単純膀胱炎:ニューキノロン系やセフェム系を1週間程投与

複雑性膀胱炎:ニューキノロン系やセフェム系を1〜2週間程投与

 

血糖コントロール

【基準値】

①空腹時血糖(朝起きてすぐの血糖)126mg/dl以上       ②食後2時間後血糖(随時血糖)200mg/dl以上  ③HbA1c 6.5%以上

上記の①〜②いずれかと③に該当 → 糖尿病

【Kの変化】

細胞内にグルコース取り込む→ATP上昇→K流出機構が抑制→Ca上昇→インスリン分泌 、 高血糖インスリン入れる→インスリン消費に伴ってK消費→K低下

【糖尿病合併症】

小細血管症:網膜症、腎症、神経障害      

大血管症:脳梗塞心筋梗塞、末梢動脈疾患、足壊疽

【糖尿病と感染症

高血糖→傷口で細菌増殖→血糖コントロール大切 ope後は血糖200くらい(A1cだと8%くらい)であればOK、A1cが7%だと感染症悪化しない

 

抗菌薬の考え方

【抗菌薬の基本的な考え方】

それは、、かぶき!  歌舞伎??

 

:患者背景(宿主の状態)

・既往歴は??                  →ステロイド免疫抑制剤使っている→免疫低下→易感染性宿主

・医療曝露ある??                →抗菌薬を何回も投与していれば耐性をもっている菌がいるかも! ESBL産生菌とか

 

他には、、

おむつ使ってる?尿道カテーテルは?        →排泄経路からの感染ありそう?

老人ホームなどのお風呂利用、加湿器利用は?    →レジオネラ肺炎ありそう??

嚥下機能は?                   →誤嚥性肺炎ありそう??

 

:感染部位 

・皮膚の傷                    →表皮の常在細菌(表皮ブドウ球菌)、膿にいる細菌(黄色ブドウ球菌

・胆道感染                    →結石や胆管狭窄で胆汁うっ滞→炎症→感染→胆汁は十二指腸に流れ込む、腸内細菌が原因?

・尿路感染、腎盂腎炎、前立腺炎          →お尻の近く、腸内細菌

・肺

 

:細菌

・GNR(グラム陰性桿菌)             →大腸菌、ESBL産生菌、緑膿菌など

・GPC(グラム陽性球菌)             →腸球菌、肺炎球菌、黄色ブドウ球菌、レンサ球菌

 

炎症改善してるかどうかを判断するには?   

・脈拍数、血圧→炎症→血管透過性上昇→血管内脱水→心臓から血液送り出そうとする→脈、血圧上昇

・体温→炎症あれば発熱

・検査値→白血球数(好中球数)、CRP

 

炎症改善傾向あればどうする?           →抗菌薬でターゲットの細菌を叩けている証拠→継続でOK、発熱なければ抗菌薬offしていく